アジア開発銀行・アジア開発銀行研究所との連携
横浜市とアジア開発銀行(ADB)は、開発途上国における都市運営及び都市インフラ開発における持続可能な解決策に取り組むことを目的として、両者の協力を促進するための覚書を2013年10月に締結しました(2016年5月と2018年12月に更新)。この覚書に基づき、様々な連携を進めています。
また、2017年より横浜市はアジア・スマートシティ会議を共同運営するために、アジア開発銀行研究所(ADBI)とも連携を始めています。ADBIは東京に本部を置くアジア開発銀行のシンクタンクです。ADBIは科学的根拠に基づく政策研究、能力開発、貧困削減のためのトレーニングプログラム、アジア・太平洋地域における持続可能で包括的かつ回復力のある開発の推進などに取り組んでいます。
覚書における連携事項
- 能力・人材開発における知識の交換及び活動面での支援
- 相互の研修及び都市間での優良実施例の共有を含め、地域における都市及び都市関係機関の知識ネットワークの支援
- アジア・スマートシティ会議やアジア・スマートシティ・アライアンスへのADBの参加。各機関が計画する他の関連イベント、セミナー、ワークショップ及びトレーニングへの専門家の相互派遣
- 横浜は、Y-PORTセンターを通じて横浜の経験及び技術的知識をADBと共有
横浜市とアジア開発銀行・アジア開発銀行研究所の主な連携事例
アジア・スマートシティ会議での連携
横浜市が主催するアジア・スマートシティ会議の共同運営者としてアジア開発銀行研究所(ADBI)が参画するとともに、アジア開発銀行とも密接な連携のもとに会議を開催しました。
協力内容にはセッションの企画運営、国内外の専門家の参加、アジアの開発途上国からの参加者が知見を共有したり学んだりするための渡航費負担などを含みます。
各種ワークショップ・プロジェクトでの連携
2019年にはADBと連携してフィジーで現地ワークショップを実施し、現地政府機関や横浜市内企業が参加しました。また、同年にアジア開発銀行研究所(ADBI)と連携し、インドネシア・バタム市、ベトナム・ダナン市、フィリピン・マンダウエ市、フィジー・スバ市の4都市を招き固形廃棄物に関する研修を実施しました。
また、2017年にY-PORT事業で取り組んでいるセブ市での官民連携による固形廃棄物処理改善プロジェクトに対して、ADBの資金(AP3F)を活用した調査が実現しました。
第50回年次総会の横浜開催
2017年5月に横浜市のパシフィコ横浜でアジア開発銀行の第50回年次総会が開催されました。横浜市はホストシティとして、展示会、レセプション、視察ツアー、市民がアジアの開発課題について理解するための様々なイベントの開催を通じて、年次総会を支援しました。