⽇本の優れた⾃動運転技術をタイで実装へ!
株式会社マクニカ(横浜市港北区)
1 事業概要
タイでの⾃動運転実証実験
2 国・地域(都市等)
タイ(①EECi Wangchan, Rayong/②Bangsue Grand Station)
3 SDGsへの貢献
4 事業化の道のりと実績
(1) 現地課題と経緯
タイでは公共交通が発展途上で交通渋滞が課題となっています。特に⼈⼝の多い都⼼部では交通渋滞が慢性化しています。交通ルールの順守にも課題があり、⾃動運転等の技術を活⽤し、安定して乗客を輸送する仕組み作りは課題解決のための⼀つの⼿段となります。
2019 年、マクニカは⼤⼿⼯業団地デベロッパーのアマタ社が開催した「The ASCN Conference & Exhibition 2019」内のイベント「Amata Smart City Showcase」に出展し、タイのアマタ⼯業団地内にて低速型⾃動運転実証⾞両による⾃動運転のデモンストレーションを⾏いました。マクニカがタイ国内で注⽬を集めるイベントに適時に出展できた背景には、同社が⼀般社団法⼈YUSA(YOKOHAMA URBANSOLUTION ALLIANCE)(以下、YUSA)の会員企業として、アマタ社とスマートシティ開発計画の協議を継続して⾏っていたことが⼤きな契機となりました。
このイベントを通じて、本事業(実証実験)で後に連携することになったタイ国内の研究員や⺠間企業との関係が構築されたとともに、タイの⾃動運転マーケットにマクニカの技術が認知され、この度のタイ政府機関からの実証実験の受注につながりました。
(2) 実証実験と今後の展望
2022 年度に、マクニカは、現地スタートアップなどと連携し、⾼等教育・科学・研究・イノベーション省傘下のDepartment of Science Service(DSS)に⾃動運転⾞両(乗⽤⾞タイプ)を納⼊しました。タイ初の乗⽤⾞タイプの⾃動運転実験であり、東部経済回廊のイノベーション特区(EECi)の専⽤コースで、マクニカの技術者がマッピング等の準備を⾏い、テスト⾛⾏による⾃動運転に必要な検証を⾏いました。また、タイ国⽴科学技術開発庁(NSTDA)からは現地スタートアップをサポートするかたちで⾃動運転カートを受注、バンコク都内のBangsue 駅周辺で5台を⾃動運転させるサービス検証を実施しました。これらの実証実験で使⽤された⾞両には、マクニカがサポートするTierIV 社の⾃動運転ソフトウェアAutowareが搭載されました。今後、タイの他の場所への横展開や実装が期待されます。
(EECi での実証事業)