

1 事業概要
ウズベキスタンにおけるCTコンテナの導入
2 国・地域(都市等)
ウズベキスタン共和国(ナマンガン州、サマルカンド州、ブハラ州、カラカルパクスタン共和国)
3 SDGsへの貢献





4 事業化の道のりと実績
(1)現地課題と進出経緯
株式会社Sansei(以下、Sansei)は、医療サービス分野を中心に、医療インフラの企画・導入・運用支援までを一体的に提供するソリューション企業です。特に、遠隔医療やモバイル医療施設(医療コンテナ等)を活用したスマートヘルスケア分野に強みを有しており、Imedtac社との連携を通じて、医療機器・ICT・ソフトウェアを組み合わせた統合的な医療ソリューションを展開しています。
本事業の対象地であるウズベキスタン共和国の地方部では住民が医療設備の老朽化により適切な医療措置を受けられない状況が続いています。医療機能は首都タシュケントに集中しており、地方から都市部への医療アクセスは、交通費高騰のために経済的な負担が大きく、検査や治療を断念せざるを得ない方もいます。こうした現地課題と過去の事業実績を背景に、本事業では外務省による2024年度の無償資金協力「経済社会開発計画」*1のスキームを活用したCTコンテナの供与を予定しています。

*1:2024年7月2日に日本・ウズベキスタン共和国間でウズベキスタンの地方の保健・医療体制の強化のための医療コンテナ4台を供与する供与額10億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。
(2)医療コンテナ事業の概要
①医療コンテナの特長
Sanseiの医療コンテナ事業は日本国内でコンテナにCTスキャンやX線機材等の医療機器を搭載後、現地へ輸送し、現地で据付・運用を行うスキームを基本としています。世界共通規格であるコンテナを活用することで、輸送手段の確保が容易で、輸送コストを抑えられる点が大きな特長です。加えて、医療コンテナには発電機を装備しており、現地の不安定な電力供給に依存することなく、医療機器の安定した運用が可能です。
導入後は、単体での利用に加え、複数の医療コンテナを連結して運用する「スマートホスピタル(マイクロホスピタル)」として展開することも可能であり、地域の医療ニーズや規模に応じた柔軟な構成ができる点も強みとなっています。
さらに、他国と比較しても優れた日本の医療技術や医療機器を、コンテナという形で現地に届けられる点も、本事業における大きな競争力の一つとなっています。
②本事業の概要
上記の背景の下、巡回型の医療提供体制の構築が可能となり、保健・医療体制の強化と経済社会開発への貢献を目的に、ナマンガン州、サマルカンド州、ブハラ州、カラカルパクスタン共和国の国立病院へ現地保健省を通じて計4台のCTコンテナを供与する予定です。
2022年度に同国タシュケントにおいて、日本のODAを活用して試験的にCTコンテナを導入し、JICAなどステークホルダーを通じて、現地での効果的な使用状況が報告されており、今回の導入でも同様の効果が期待されます。


③横浜市との連携
Sansei は横浜市内に本社を置く企業であり、一般社団法人 Yokohama Urban Solution Alliance(YUSA)の会員企業として、横浜市と連携しながら新興国の都市課題解決に資する取組を行っています。特に、CT コンテナの海外インフラビジネス展開に取り組む企業として、市内企業の国際展開支援という観点から横浜市も関係性を深めてきました。
こうした継続的な関わりのなか、Sansei がウズベキスタン共和国ナマンガン州における CT コンテナ導入事業を独自に進めていることを踏まえ、横浜市は 2025 年 11 月開催の「アジア・スマートシティ会議 2025」に同州知事を公式に招へいし、州知事含む政府関係者と現地企業の来浜が実現しました。会期中には、GALERIO において Sansei を含むヘルスケア関連企業とナマンガン州とのビジネス交流会を実施し、CT コンテナをはじめとする市内企業のソリューション紹介や、同州との今後の連携可能性に関する意見交換が行われました。
5 過去の事業実績
下記の国での医療コンテナ事業の実績があります。
【マイクロホスピタル納入国】:ケニア、パラオ、セネガル
【CTコンテナ実績国】:ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス

6 本事業で活用した公的支援制度等
| 支援制度等 | 事業名 | 実施者 | 調査報告書等 |
|---|---|---|---|
| 無償資金協力「経済社会開発計画」 | ウズベキスタン共和国に対する医療コンテナ4台の供与 | 外務省 | 実施中 |
