SDGsステーションにおける食品ロス削減の取組 SDGsロッカー

  • 2.飢餓をゼロに
  • 7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 12.つくる責任つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

概要

SDGsを発信する「SDGsステーション横浜関内」展示スペースで、消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンをロッカー型自動販売機で購入できる取組。

実施期間

2024年1月~

実施機関・ステークホルダー

横浜市脱炭素・GREEN×EXPO推進局、横浜市交通局、ヨコハマSDGsデザインセンター、横浜交通開発株式会社、株式会社アルファロッカーシステム、縁道パン、カッセルカフェ

背景・目的

横浜市、ヨコハマSDGsデザインセンター及び横浜交通開発株式会社は連携協定を締結し、市営地下鉄関内駅構内のスペースを活用した駅ナカ啓発拠点「SDGsステーション横浜関内」を2022年に設置した。駅構内にSDGs啓発拠点を設置するのは横浜市初の取組で、市営地下鉄の利用客だけでなく、横浜に本拠地を置くプロ野球のスタジアムや中華街などの横浜を代表する観光地が近い関内駅を利用する多くの来街者に、様々な角度からSDGs未来都市・横浜の取組を発信し、行動変容を喚起する場として利用している。
生活に身近な食品であるパンを提供するお店の多くは、陳列の見栄えを考慮して日々多めにパンを焼き、天候によっては売れ行きが左右されるなど、食品ロスの問題を抱えている。この問題を解決するとともに、SDGsの普及を同時に行うことができる取組として、消費期限内でありながら廃棄されてしまうパン等の食品を、ロッカー型⾃販機を活用して、駅利用者へお得に購⼊していただく取組を開始。この取組で食品ロスの削減及びCO2の削減に取り組む。
自動販売機では、食パンや菓子パンを詰め合わせたものを定価の約30%引きの300~1000円の価格帯で販売し、当該販売事業者は、この取組により閉店時間を1時間早め、従業員のワークライフバランスの充実にもつなげている。自販機の利用により、廃棄物やCO2排出削減をはじめ、市民・事業者のSDGs、食ロス削減を考えるきっかけ作りも狙いである。

実施内容

・2023年11月~事業提案・検討
・2024年1月~ロッカーでの食品ロスのパンの販売を開始。
・2024年4月~ロッカー設置・取組拡大

成果・影響

この取組を開始してから、毎日完売するほど人気を集めており、2025年3月末時点の推定で、約3.8トンのパンの廃棄を抑制。※1
食品ロス削減に賛同する人が多かったことから大きな話題となり、インターネットやテレビ、新聞で大きく取り上げられた。
※1サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量等の算定のための排出原単位データベースより、パン類製造の排出原単位:3.91トン‐CO2/(製造量)トン をもとに推定

関連動画

SDGsロッカー紹介動画(英語字幕・日本語)